相続コラム(一覧)

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    2026.07.13

    認知症の方がいると相続登記が思うようにならない現実と対策方法!

    こんにちは!倉敷市で相続専門の行政書士をしております、「相続円満相談室」の内川良太郎です。 今日も児島エリアのお客さまから、非常に切実なご相談をいただきました。 瀬戸大橋のふもと、昔ながらの立派なおうちや歴史ある土地が多い児島地区ですが、実は今、「何代も前の名義のまま放置されていた実家」に関するトラブルが激増しています。 今回ご紹介するのは、「おじいちゃんの名義のままだった実家をいざ整理しようとしたら、相続人のひとりが認知症になっていた」というケースです。 「まさに今、うちがその状態かも…」という方も、「将来そうなるかも…」と不安な方も、児島の地域性を踏まえながら、どう解決すべきか、そして「どうしておけば防げたのか」まで、分かりやすくお話ししますね。 実際にあった相談:おじいちゃん名義の実家と、認知症の相続人 児島地区にお住まいのAさん(50代)からのご相談でした。 お父様が亡くなり、児島にある実家をどうにかしようと登記簿(名義)を調べたところ、なんと亡くなったおじいちゃん(明治生まれ)の名義のままになっていることが発覚。 法律上の相続人は、Aさんのお父さんのきょうだいである「3人の子どもたち」になります。 しかし、そのうちのお一人(Aさんのおばさん)が、数年前から認知症を患い、現在は施設に入所されている状態でした。 【今の状態】なぜ、そのままでは進められないのか? 不動産の名義を変更したり、売却したりするには、相続人全員で「誰がどの土地をもらうか」を話し合う「遺産分割協議(いさんぶんかつきょうぎ)」をしなくてはなりません。 しかし、法律では「物事の判断が正しくできない状態(意思能力がない状態)」の方が行った合意は無効とされてしまいます。つまり、認知症のおばさんを抜きにして話し合ってもダメですし、おばさんに無理やり書類にハンコを押してもらっても、その手続きは通らないのです。 今この状況なら、どうしたらいい?(解決へのステップ) では、Aさんたちはどうすればいいのでしょうか。解決策は主に2つあります。 ①「成年後見人(せいねんこうけんにん)」を立てる おばさんの代わりに法律的な判断や手続きを行う「成年後見人」を家庭裁判所に選んでもらいます。後見人が決まれば、その人がおばさんの代理として遺産分割協議に参加できるようになり、手続きを進めることができます。 ここに注意!: 後見人は一度選ばれると、おばさんが亡くなるまでずっとサポートが続きます。また、司法書士や弁護士などの専門家が選ばれた場合、毎月の報酬(費用)が発生し続けるため、慎重な検討が必要です。 ② 法定相続分でいったん「共有名義」にする 話し合い(遺産分割協議)をせず、法律で決められた割合(3分の1ずつ)で、とりあえず3人の名義に変更する方法です。これなら認知症の方がいても手続き自体は可能です。 ここに注意!: 名義を3人の共有にしてしまうと、将来その実家を「売りたい」「解体したい」となった時に、また認知症のおばさんの同意(=後見人)が必要になり、問題を先送りにするだけになってしまいます。 児島エリアの土地や建物は、親族の思い入れが強い物件も多く、手続きを焦って親戚間でギクシャクしてしまうのは一番避けたいところです。Aさんのケースでは、ご親族の生活状況や今後の実家の活用方法をじっくり伺い、最も負担の少ない形で後見人の手続きを進めるサポートをさせていただきました。 ぶっちゃけ、どうしていれば良かったのか?(事前の対策) 今回のトラブル、実は「おじいちゃんが亡くなったとき」、あるいは「おばさんが認知症になる前」であれば、こんなに苦労せずに解決できていました。 もしタイムマシンがあるなら、以下の2つのどちらかをしておくべきだったのです。 対策1:おじいちゃんが亡くなった時点で、すぐに名義変更しておく 「名義変更はお金もかかるし、身内だけだから後でいいや」と放置したことが全ての引き金です。2024年4月から「相続登記の義務化」が始まっています。昔と違って、放置すると罰則(過料)の対象にもなるため、「亡くなったらすぐ名義変更」が今の時代の鉄則です。 対策2:おばさんが元気なうちに「遺言書」や「家族信託」をしておく もしおじいちゃんの名義のままであったとしても、おばさんが元気なうちに「実家の名義はお父さん(Aさん側)に譲る」という内容の合意書や、将来に備えた「家族信託(かぞくしんたく)」の契約を結んでおけば、認知症を発症した後でもスムーズに手続きができました。 児島の街と、大切な家族の財産を守るために 児島地区は、古くからの横のつながりや、ご近所・ご親族の絆を大切にされる温かい街です。だからこそ、相続のトラブルで親戚関係が壊れてしまうのは本当に悲しいことです。 認知症のきょうだいがいる、名義が昔のままで止まっている……そんな状態でも、決して諦める必要はありません。一歩ずつ紐解いていけば、必ず円満に解決できるルートがあります。 「うちの実家、もしかしておじいちゃんの名義かも?」「親の物忘れが始まっていて心配…」という方は、問題が複雑に絡み合う前に、ぜひ一度お気軽にご相談ください。児島の皆さまの「円満な相続」のために、全力で伴走いたします! 倉敷市の相続・遺言・認知症対策なら 【相続円満相談室】行政書士・内川良太郎

  • 岡山地方法務局の職員の前で講演をやりました🙌ー【倉敷市】で法務局のありがたさを伝える相続円満相談室ー

    2026.07.09

    岡山地方法務局の職員の前で講演をやりました🙌ー【倉敷市】で法務局のありがたさを伝える相続円満相談室ー

    こんにちは。倉敷市の相続専門・行政書士の内川です。 おとといのことになりますが、私にとって非常に光栄で、身の引き締まる貴重な機会をいただきました。 なんと、岡山地方法務局にて、法務局の職員の皆様(相続や不動産のプロフェッショナルの方々!)に向けて、講師としてお話しをさせていただいたのです。 普段は「手続きをお願いする側」である私ですが、今回は実務の現場を知る専門家としての視点から、日頃の感謝と、法務局が果たす重要な役割について熱く語らせていただきました。 ■ 法務局の職員さんが、日本の不動産の価値を守っている 私たちが普段、安心して不動産の売買をしたり、大切な財産を次の世代に引き継いだりできるのはなぜでしょうか? その答えは、法務局の職員の皆様が、日々一文字のミスも許されない緻密な登記業務を行ってくださっているからです。 講義では、まず何よりも「皆様のおかげで、日本の不動産の価値と安全な取引が保たれています。いつも本当にありがとうございます」という、実務家一同からの心からの感謝をお伝えしました。 当たり前のようにある登記制度ですが、それを支える職員の方々のプロ意識があってこそ、私たちの財産は守られているのだと、改めて強く実感しています。 ■ 「自筆証書遺言書保管制度」は、法務局史上最高のサービス! そしてもう一つ、熱弁を振るわせていただいたのが「自筆証書遺言書保管制度」についてです。 数ある法務局の業務のなかでも、私はこの制度を「法務局の歴史の中で、一番素晴らしい、市民のための大革命サービスだ」と思っています。 これまでの自筆証書遺言といえば、「紛失してしまう」「見つけてもらえない」「書き方が間違っていて無効になる」「親族に見つかって書き換えられる」といったリスクと隣り合わせでした。 しかし、この保管制度ができたことで、 法務局が大切な遺言書を安全に保管してくれる 形式的な不備を事前にチェックしてもらえる 亡くなった後、相続人に通知が届く仕組みがある これだけの安心感が、本当に手軽な費用で手に入ります。大切な家族に想いを遺したいという市民の皆様の願いを、最も身近で確実に応えてくれる素晴らしい制度です。 職員の皆様には、「この制度のおかげで、どれほど多くの相続トラブルが未然に防がれ、救われている人がいるか」を、現場の空気感とともにお伝えしました。 ■ 終わりに:これからも倉敷の皆様の架け橋として 今回の講義を通じて、法務局の皆様が持つ「市民の財産を守る」という強い使命感を肌で感じ、私自身も身が引き締まる思いでした。 私たちは、いわば「法務局」と「市民の皆様」を繋ぐ架け橋です。 これからも、法務局の素晴らしい制度を地域の皆様に分かりやすくお伝えし、一組でも多くのご家族が円満な相続を迎えられるよう、倉敷の街で全力でサポートしてまいります! 岡山地方法務局の皆様、この度は貴重な機会をいただき、本当にありがとうございました。 その後、自筆証書遺言の資料を200部いただけることになり、岡山地方法務局の宣伝マンとしてポスターもいただくことになりました。 まだまだ、自分ができることをコツコツやっていきたいと思います!

  • 兄弟間の相続争いは、事前の話し合いで解決する!ー【倉敷市】で相続を円満にするためのアドバイスは相続円満相談室へー

    2026.07.07

    兄弟間の相続争いは、事前の話し合いで解決する!ー【倉敷市】で相続を円満にするためのアドバイスは相続円満相談室へー

    こんにちは。「相続円満相談室」の行政書士の〇〇です。 私は倉敷市職員として27年間、公務員として働いてきました。 その現役時代、窓口や地域の相談会などで向き合ってきた市民の皆様からのご相談は、実に3,000件以上にのぼります。 27年間、本当にたくさんの家族の形を見てきました。その中で、私が退職して「相続専門の行政書士」の道を歩む決意をした、どうしても忘れられない光景があります。 それは、役所の窓口で、昨日まで仲の良かったはずのご兄弟が、亡くなった親御さんの財産や実家の処分を巡って、激しい怒号を飛び交わせる姿でした。 「おやじは俺にこの家をくれるって言ってた!」 「お兄ちゃんばっかりずるい!私は1円ももらってない!」 役所の書類一枚を前にして、バラバラに壊れていく家族の絆。 「相続」が「争族」に変わってしまう瞬間を目の当たりにするたびに、私は公務員という立場のもどかしさと、深い悔しさを感じていました。 法律の手続きをする前に、もっと手前でできることはなかったのだろうか。 「財産」と一緒に「家族の円満」も残してほしい。そんな強い想いから、私はこの「相続円満相談室」を立ち上げました。 今回は、私が実際にお手伝いした、倉敷市連島町にお住まいの、あるご家族のストーリーをお話しします。 連島町の実家と、3人の兄弟たちの物語 数年前、倉敷市連島町にお住まいの70代の男性(Aさん)からご相談をいただきました。 Aさんは数年前に奥様を亡くされ、連島のご実家で一人暮らし。子どもたちはみんな独立し、長男は同じ連島に家を建てて住んでいましたが、次男と三男はそれぞれ県外で暮らしていました。 Aさんは大病を患ったことをきっかけに、「自分が死んだあと、残された3人の兄弟たちが、この連島の実家や遺産で揉めたらどうしよう」と夜も眠れないほど悩まれていました。 一般的な専門家なら「今のうちに遺言書を書きましょう」で終わりかもしれません。 しかし、3,000件以上の相談を受けてきた私は、書類を作るだけでは根本的な解決にならないことを知っていました。だからこそ、Aさんにこう提案したのです。 「Aさん、次の盆休みに、息子さんたちを全員連島の実家に集めて、みんなで一緒にご飯を食べながら話をしませんか。私もそこに同席します」 誰も切り出せなかった「本音」が溢れ出た夜 当日、連島のご実家に集まった息子さんたちは、最初は「行政書士が来るなんて、おやじ遺言書でも書くの?」「もしかして遺産がたくさんあるのか?」と、少し警戒したピリピリとした空気でした。 そこで私は、27年の市役所経験を交えながら、優しくこう切り出しました。 「皆さん、お父さんはね、財産をどう分けるかよりも、自分が逝ったあとも、3人の兄弟で仲良く助け合って生きてほしい。それだけを願って、今日私を呼びました。まずは、この家を将来どうしたいか、それぞれの本音を教えてくれませんか?」 そこから、堰を切ったように兄弟たちの本音が溢れ出しました。 連島に住む長男:「ぶっちゃけ、自分はもう近くに家を持っとるから、この実家を継ぐ気はない。でも、おやじとの思い出が詰まった家だから、他人に勝手に売られるのは寂しいと思ってた」 県外の次男・三男:「俺たちは遠くにいるから、連島の実家の管理はできない。兄貴に任せるしかないと思ってたけど、負担をかけるのが心苦しかった。お金が欲しいわけじゃない、おやじの気持ちが知りたいだけだったんだ」 兄弟たちはみんな、お互いを気遣うあまり、これまで「実家の相続」というタブーに触れられずにいただけだったのです。 円満な相続の正体は「遺言書」ではなく「親の想い」 その夜、Aさんは涙ぐみながら息子さんたちに言いました。 「みんな、すまんかったな。俺はこの家を、お前たちの重荷にしたくない。もし俺がいなくなったら、長男に手続きを任せて、家を売ったお金は3人で等分に分けて、それぞれの生活に使ってくれ。それが一番嬉しい」 3人の兄弟全員が「おやじ、わかったよ」と笑顔で頷きました。 その後、私はAさんのこの「想い」を100%反映した遺言書を作成しました。 ただの法律文書ではありません。付言事項(メッセージ欄)には、あの夜Aさんが語った「兄弟仲良く暮らしてほしい」という手紙のような言葉を添えました。 Aさんが亡くなられたのは、その1年後のことでした。 相続手続きの際、長男さんは私にこう言ってくださいました。 「あのとき、先生が入ってくれて全員で話ができて本当によかったです。もしあの夜がなかったら、兄弟で疑心暗鬼になって、今頃揉めていたかもしれません」 相続を揉めさせないために、生前にできること 3,000件以上の相談を通じて、私が行き着いた答え。 相続を円満に進めるために、生前にやるべきこと。それは、立派な遺言書を作ることでも、複雑な節税対策をすることでもありません。 「親が元気なうちに、家族全員で本音を話し合う場を持つこと」です。 親の口から直接「どうしてこの分け方にするのか」「これからの家族にどう生きてほしいか」を聞くことができれば、残された子どもたちが揉めることはまずありません。兄弟にとって最大の遺産は、お金ではなく「親の愛情と、これからの円満」だからです。 とはいえ、家族間だけだと、どうしても感情的になってしまったり、お金の話は切り出しにくかったりするものです。 そんなときは、27年間、倉敷の街で様々な家族の縮図を見てきた私を頼ってください。 法律の専門家としてだけでなく、あなたの家族の「円満」を守る架け橋として、心を込めてサポートさせていただきます。 倉敷市のご実家への帰省のタイミングなど、いつでもお気軽に「相続円満相談室」へご相談ください。

  • 相続での兄弟争いが起こらないと思っているのは勘違い?!ー【倉敷市】で相続を円満に進める相続の専門家は相続円満相談室

    2026.07.03

    相続での兄弟争いが起こらないと思っているのは勘違い?!ー【倉敷市】で相続を円満に進める相続の専門家は相続円満相談室

    こんにちは。 「うちの兄弟は仲が良いから、相続で揉めるなんてあり得ない」 そう断言できる方にこそ、少しだけ耳を傾けていただきたい現実があります。 悲しいことですが、相続が始まった途端、昨日まで普通にLINEをし合っていた兄弟が、一瞬にして「他人以下の敵」に変貌してしまうケースは珍しくありません。 なぜ、血を分けた兄弟がそこまで激しく争ってしまうのか。 今回は、綺麗ごとを一切抜きにして、「兄弟間で相続トラブルが勃発する本当の理由」を、AIの教科書的な説明ではなく、人間の生々しい心理から分析します。 最後には、私たち倉敷市民が今すぐ心に留めておくべきメッセージも添えました。 理由1:「平等」という言葉の解釈が、兄弟で全く違うから 法律(民法)は、兄弟の相続分を「きっちり等分(半分ずつ)」と定めています。一見するとこれ以上ない平等に思えますよね。しかし、当事者たちの本音は違います。 長男・長女の言い分:「親の面倒を近くで見てきたのは自分だ。法事の手配や、実家の維持管理の苦労を考えたら、自分が多くもらうのが当然だ」 次男・次女の言い分:「法律で半分って決まっているんだから、きっちり半分もらう権利がある。これまでの苦労は、親子なら当たり前のことでしょ?」 このように、「これまでの貢献度」を評価してほしい兄姉と、「法律上の数字」を盾にする弟妹の間で、決定的なズレが生じます。親という「絶対的なクッション」がいなくなった瞬間、このズレが一気に爆発するのです。 理由2:実家という「切り分けられない財産」しかないから 兄弟の争いを決定決定づける最大の物理的要因は、財産のほとんどが「実家(不動産)」という点です。 現金なら1円単位できれいに山分けできます。しかし、実家を文字通り半分に叩き切ることはできません。 「長男が実家を継ぐなら、その分、次男に現金を払う(代償分割)」という解決策もありますが、長男にそんなまとまった手持ち資金がないことがほとんど。 結果として「実家を売って現金にして分けよう」という話になりますが、そこに「思い出の詰まった実家を売りたくない」「自分が今もそこに住んでいる」という感情や事情が絡むと、話し合いは完全にデッドロック(立ち往生)します。 理由3:「配偶者(嫁・婿)」という、利害関係のない第三者が参入するから これが実は、現場で最も多い「泥沼化の引き金」です。 最初は兄弟2人だけで、それなりに譲り合って話し合っていたとします。しかし、それぞれの自宅に帰った後、配偶者からこんな一言を吹き込まれるのです。 「あなた、お義兄さんに遠慮しすぎじゃない? こっちだって子供の学費や住宅ローンで大変なんだから、もらえる権利は1円残さず主張しなさいよ。弱気になって損したら許さないからね」 配偶者からすれば、亡くなった親に対する恩義や、兄弟間のこれまでの思い出なんて1ミリも関係ありません。純粋に「我が家の家計に入るはずの財産」というシビアな目線で見ています。 パートナーから「頼りない」と言われたくない兄弟は、急に態度を硬化させ、裏で弁護士の知恵を借り、次の話し合いからまるで別人のように冷徹な主張を始めることになります。 倉敷市民のみなさんへ届けたい、大切なメッセージ 美観地区の白壁に代表されるように、私たちの住む倉敷市は「古い歴史や文化、そして家並み」をとても大切に守ってきた、素晴らしい街です。 しかし、だからこそ他地域以上に「代々受け継いできた、簡単には手放せない・切り分けられない古い土地や実家」が、各家庭に多く残されているという側面もあります。 「うちは普通のサラリーマン家庭だから、揉めるほどのお金はない」 そうおっしゃる倉敷のご家庭が一番危ないのです。何度も言うように、争いは「お金が多いから」起きるのではありません。「分けにくい財産(倉敷の土地や家)しかないから」起きるのです。 令和6年から始まった「相続登記の義務化」によって、国からは「早く名義変更をしなさい」とタイムリミット(3年以内)を突きつけられています。焦って手続きを始めようとして、兄弟の絆が破滅に向かっては元も子もありません。 どうか、「まだ親が元気だから」と話を先送りにしないでください。 親御さんが元気な今だからこそ、お盆や正月、家族が倉敷に集まるタイミングで、「これからの倉敷の実家、どうしていく?」と、みんなで笑顔で本音を話し合ってみてください。 残される兄弟が、これからも仲良く倉敷の街で生きていけるように。それを用意しておくことこそが、親から子へ贈る、本当の意味での「最後の遺産」になるはずです。

  • 倉敷市でなぜ、相続の争いになるのか?その理由が分かっていれば準備が出来るはず!

    2026.06.29

    倉敷市でなぜ、相続の争いになるのか?その理由が分かっていれば準備が出来るはず!

    こんにちは。 「相続で揉めるなんて、よっぽどの大富豪か、ドラマの中だけの話でしょ?」 もしそう思っているなら、非常に危険です。 実は、家庭裁判所に持ち込まれる相続トラブルの約8割が「資産5,000万円以下」の、いわゆる普通のご家庭です。 では、一体なぜ普通の家族が、ある日突然バラバラになるほどの争いを始めてしまうのか。今回は、家庭裁判所の司法統計や実際の現場のデータをベースに、「相続で揉める原因トップ3」とその具体的な理由を、倉敷市ならではのリアルな視点を交えて分析します。 綺麗ごと抜きの、これが「身内が揉めるリアルな数字」です。 【第1位:50%】実家の扱いをめぐる「遺産分割」の不一致 トラブルの半分を占める圧倒的1位は、「誰が何をどれだけもらうか」という、分け方の段階での衝突です。 倉敷でよくあるリアルな理由: この問題が勃発する最大の原因は、「財産のほとんどが、分けられない『実家(不動産)』である」という点です。 例えば、倉敷市内に時価1,500万円の実家があり、現金が300万円あったとします。相続人が兄弟2人の場合、平等に分けるなら1人900万円ずつです。 長男が「俺が倉敷の実家を継ぐ」と言った場合、次男に渡せる現金は300万円しかありません。次男から「不公平だ。足りない600万円を長男のポケットマネーから払え」と言われても、長男にもそんな余裕はなく、ここで交渉が決裂します。 「実家を売って現金化すればいい」と思うかもしれませんが、長男が現在もその家に住んでいたり、仏壇を守るために残したかったりすると、もう泥沼です。 【第2位:30%】不公平な遺言や生前贈与による「遺留分の侵害」 次に多いのが、「遺言書の内容が偏りすぎている」あるいは「生前に特定の人だけが得をしていた」というケースです。 倉敷でよくあるリアルな理由: 亡くなった親御さんが「長年同居して介護をしてくれた長女に、倉敷の土地建物をすべて譲る」という遺言書を残していたとします。親心としては当然の選択かもしれません。 しかし、法律には「遺留分(いりゅうぶん)」という最低限もらえる権利が定められています。 離れて暮らしていた長男が「いくら介護してくれたからって、俺の取り分がゼロなのは納得いかない。法律通りの現金を長女から回収する」と主張し始めると、長女側は「こっちは仕事を辞めて倉敷で親の面倒を最後まで見たのに、都合のいい時だけお金を要求するのか」と激怒します。良かれと思って残した遺言書が、かえって引き金になる皮肉なパターンです。 【第3位:20%】「私のほうが苦労した」という、感情的な「寄与分の主張」 最後は、法律の数字には表れない「貢献度(寄与分・きよぶん)」をめぐる、感情のぶつかり合いです。 倉敷でよくあるリアルな理由: 「お父さんが認知症になってからの数年間、毎週末に児島や玉島から実家に通って看病したのは私だ」「お父さんの自営業の手伝いを、安い給料でずっと支えてきた」といった、過去の苦労に対する清算の要求です。 看病や手伝いをしてこなかった他の兄弟からすれば、「それは親子なら当然のことでしょ?」「お小遣いをもらっていたんじゃないの?」と一蹴されがちです。法律的にも、この「寄与分」を認めさせるのは非常にハードルが高いのですが、主張する側は「自分の苦労を無視された」と感じるため、お金の問題を超えて「一生口をきかない決裂」へと発展します。 【まとめ】揉める原因は「お金の多さ」ではなく「分けにくさ」 こうして数字を見てみると、ある共通点に気づきます。それは、「みんな、自分が悪者だとは思っていない」ということです。 各自が「自分の正論」を主張した結果、間を取り持つ親がいなくなった瞬間に、一気にバランスが崩れてしまうのが相続の怖さです。 【倉敷市民のみなさんへのメッセージ】 倉敷市は歴史ある街だからこそ、代々引き継いできた古い土地や、名義が複雑な山林などが残りやすい傾向にあります。「うちは大金持ちじゃないから関係ない」と放置するのではなく、「分けにくい不動産があるからこそ、一番揉めやすい」という現実を、ぜひ知っておいてください。 義務化の波が来ている今こそ、この「50%・30%・20%」の罠に我が家がハマらないよう、元気なうちに家族のルールを作っておくことが、残される子供たちへの最大の優しさになります。

  • 円満相続と争族では100万円以上の差が生まれます!ー【倉敷市】で円満相続を案内する相続円満相談室ー

    2026.06.26

    円満相続と争族では100万円以上の差が生まれます!ー【倉敷市】で円満相続を案内する相続円満相談室ー

    こんにちは。 「相続登記が義務化されたし、そろそろウチも手続きしないとな」 そう思いつつも、「手続きって一体いくらかかるんだろう?」とブレーキがかかっていませんか? 実は、相続にかかる費用は、進め方によって信じられないほどの格差が生まれます。 今回は、私たちの街・倉敷市でよくあるリアルな事例をベースに、親族間で「揉めなかった場合」と、最悪のケースとして「揉めてしまった場合」の費用の差を、具体的な金額を出しながら綺麗ごと抜きでお話しします。 結論から言うと、その差は「軽自動車が1台買えるレベル」です。 【平和な解決】揉めなかった場合の費用:約20万〜40万円 まずは、兄弟や親族間で「実家は長男が継ぐことで、みんな納得している」というような、スムーズに進んだ場合のケースです。 この場合、主な相談先は倉敷市内の「行政書士」さんと「司法書士」さんになります(美観地区の周辺や倉敷駅近くにもたくさんの事務所がありますね)。 専門家に書類作成から申請までを綺麗にバトンタッチしてもらった場合のリアルな内訳は、だいたいこのような形になります。 費用の項目 金額の目安 内容 行政書士への報酬 約10万 〜 25万円 倉敷市役所や支所での戸籍収集、親族間の合意をまとめる遺産分割協議書の作成 司法書士への報酬 約5万 〜 10万円 作成した書類を元に行う、法務局への申請代行手続き 登録免許税(国への税金) 約4万 〜 8万円 固定資産税評価額の $0.4\%$(例:1,500万円の物件なら6万円) 必要書類の取得実費 数千円 〜 1万円 児島・玉島などの各支所や市役所で集める戸籍や住民票の発行手数料 【合計】 約20万 〜 44万円   話し合いが1回で済めば、倉敷駅前にある「岡山地方法務局 倉敷支局」への手続きも一発で終わり、費用もこれだけで収まります。 【泥沼の争い】揉めてしまった場合の費用:約100万〜250万円以上 問題はここからです。 「実家を売って一銭残さず山分けにしろ」「昔、兄貴だけ学費を出してもらったはずだ」など、話し合いが決裂した場合。 こうなると行政書士や司法書士の出番ではなくなり、トラブル解決(交渉や裁判)の唯一の専門家である「弁護士」を各自が雇うことになります。そして、ここから恐ろしい勢いで「お金のメーター」が回り始めます。 1. 弁護士への「着手金」:約20万 〜 50万円 「まずは私の代わりに相手と交渉してください」と依頼した時点で、結果に関わらず発生する費用です。倉敷市内の法律事務所でも、だいたいこれが最低ライン。もし兄弟2人がそれぞれ弁護士を立てたら、身内全体でスタート視点で数十万円が消えます。 2. 調停への出廷日当:1回につき約3万 〜 5万円 話し合いがまとまらず、倉敷市幸町にある「岡山家庭裁判所 倉敷支部」で遺産分割調停(裁判所を挟んだ話し合い)を行うことになると、弁護士が裁判所に行くたびに「日当」が加算されます。調停が1年、2年と長引けば、これだけで数十万円が上乗せされます。 3. 解決時の「報酬金」:獲得した財産の数パーセント(数十万〜百万円以上) 無事に(あるいは妥協して)解決したとき、弁護士に支払う成功報酬です。例えば「実家の価値や預貯金から1,500万円分を確保できた」という場合、その約 $10\% 〜 16\%$(150万〜200万円近く)が報酬金として引かれる計算になります。 4. 最後に待っている「相続登記費用」:約20万 〜 40万円 忘れてはいけないのが、「弁護士費用をいくら払っても、それは揉め事を解決するための費用であって、名義変更(登記)の代金ではない」ということです。泥沼の裁判が終わったあと、結局最初にご紹介した「行政書士による書類作成」や「司法書士による法務局への申請代行費用」が、さらに別で丸々かかってきます。 【最後に】一番のコストカットは「元気なうちの話し合い」 揉めなかった場合の総額が約30万円。 揉めて裁判まで行った場合の総額が、自分の取り分だけでも150万円以上。 その差は実に数倍〜10倍近く。 本来なら家族で分け合えたはずの倉敷の大切な資産が、ただの「争いの対価」として消えていくことになります。 「うちは財産なんて大してないから、揉めるはずがない」 そう言っていた倉敷のご家庭が、いざ相続が始まった途端に数万円の取り分をめぐって何年も連絡を断絶してしまうケースを、地元の専門家たちは嫌というほど見てきています。 相続登記の義務化という「期限」が迫っている今だからこそ、この大増税ならぬ「大出費」を避けるために。お盆や正月、家族が倉敷に集まるタイミングで、「うちの土地、どうする?」とフランクに、でも真剣に話を切り出してみてください。その一言が、将来の100万円以上の大金を救うことになるかもしれません。